学校や公園の地面(テラン)は平らに整地されているところが多いので、ペタンクのボールは大変転がしやすいかも知れません。しかし、どんなに平らに見えても土の上ですから小石・くぼみ・砂地・水たまり・ちょっとした傾斜も少なからずあるはずです。ボールを転がす距離が長くなるほどそれらの影響を受けやすく、受けた後の挙動は手前で受けるほど大きくなります。例えば8mの距離にビュットが置かれ、Aさんは4mの位置にボールを落として近づけました。一方Bさんはビュットの手前1mにボールを落として近づけました。ボールが地面を移動する距離が長いほど何らかの作用がボールに働きやすくなります。サークルに近い所から地面を転がす投法はルーレットと呼ばれますが、ビュットまでの距離によって投げる強さを変化させる必要があります。またビュットの近くに落とす投法はポルテと呼ばれ、上に向かって山なりに投げる必要があり、ルーレットもポルテも距離感を習得するのはどちらも難しいのですが、日頃からポルテを練習しておくことで、地面の状態や手前に置かれたボールの影響を受けにくくなるでしょう。