ペタンコ、ペチャンコ、ぺったんこ・・・
ペタンクを初めて耳にする人が言い間違えるワードはペタンまでは来るが、あと一文字で辿り着かないことが多い。
そんな自分も試合においては心がぺったんこになることも度々あるため、ペタンコもあながち間違ってはいないのであろう。
素直でクセがないと初心者でもかなりいける
どんなスポーツでも熟練の経験者に勝るものは無いが、ことペタンクに関して言えば始めたばかりの人が経験者を負かすことが起こるのは実はあり得るのです。ランキング上位者やトップ選手では当てはまりにくいですが、数年やったくらいの人でも初心者にあっけなく負けてしまうことがあります。それはなぜなのでしょうか?
地面(テラン)の状態というのは、必ずしも平坦とは限りません。小石があれば砂の深さや地面の硬さ傾斜にも影響を受けます。
そして一番の問題点としては、毎回同じように投げられていないという事でしょうか。
毎回違う投げ方になるのは理由があった
サッカー選手や野球選手もパスに関しては毎回距離が変わりますが、必ず受け手が移動して最適化してくれます。それに比べてペタンクは、誰かが受け止めてもくれませんし入れる穴もありません。そして大きく違うことはゴールが動くということ。つまり毎回違う状態の地面で毎回違う距離に対して毎回違う強さで投げなければならないのです。距離が変われば落とす位置も変わります。腕の振り方も変えなければなりませんしボールを上げる高さだって考慮する必要があります。要は毎回投げ方を変えなければならないのです。
このように毎回違うテランを攻略するためには、やはり自分の中での基準を持つ必要があると思うのです。その一つがセンターの意識。サークルからビュットまでの距離のセンターを目掛けた投球をした時に、自分の投げ方ではどの位手前でストップまたはオーバーしてしまうのかを見極めておくこと。テランの影響をゼロと考えた時に、まず距離感での失投を極力減らしておかなければなりません。そして投げ方にはそれぞれクセがあると思うので、それによりどのような動きが起こりやすいのかも分かっていなければなりません。
経験者はこれらのことを投げる直前まで想像しています。が、考えすぎて投げる瞬間につい迷いが出てしまいます。だから落とす位置がズレたり、持ちすぎて真ん中で止まったり、情けない・・・トホホ
その点初心者は余計な雑念が無いから素直に投げるんだろうね。変な力が入ってないから真っすぐ行くわけさ。もちろんティールやプセットなんか出来ないからポワンテに限っての話になるんだけど、ピッタリ寄せてくれちゃったりするとお互いに嬉しくなるんだ。
だからペタンクはおもしろい
初心者にゃ負けられないと先輩方は発奮、鉄球を転がすことなんて誰でも出来るだろと舐めてかかる初心者、お互い俄然やる気が出てくるわけさ。他のスポーツと違って基本が出来ないと話にならないというわけじゃない。初めてペタンクのボールを投げる人であろうと試合の形になるんだから。
ペタンクがハマりやすいのはすぐにでも楽しめることと、手のひらで鉄球をコントロールすること。キュートなボールは手になじみやすく、時に優しく時に激しくぶつかります。だんだんと自分の思い通りの投球が出来てくるとさらに鉄球が愛しくなりペタンクへの思いが募ります。
そしてペタンクの神髄は、常に頭を働かせるけど思い通りにいかないこと。これがかみ合った時に脳内物質が噴出するのはすぐに体験できるから。
誰か僕らのハートをぺったんこにしに来てくれ(笑)